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ふくろう通信 謹賀新年

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ふくろう通信

2016年1月

 

謹 賀 新 年

 ヒツジからサルへ、日本を思う

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明けましておめでとうございます。
羊年から申年へと干支が変わりました。
右の写真は鹿児島市の平川動物公園で、猿が羊の背中に乗って仲良くしている写真です。

今年は戦後2度目の丙申(ひのえさる)で、申年は戦後6回目、丙申は「革命」の年といわれ、さまざまな場面で時代がうねり、大きな変革や争いのある年になるといわれています。

 

一昨年還暦を迎え、昨年末には孫が生まれ、人生とは意外と早く経過するものだ、というのが年頭に当たっての実感です。もう私に残された時間は限られている。
やりたいこと、やらなければならないことをしてきたか、とつとに考えてしまいます。
この一年まだまだ頑張らねばと。

 

さてわが日本、最近つくづくといい国だなあと思います。
もちろんいろいろ問題が山積であることは承知の上です。それに他国と比べるとまだましで、人間が優しく思いやりがあり、我慢することができるのが日本人だと思います。
本当に悲惨だった東日本大震災、その後の日本人の秩序だった行動、忍耐力に目を見張りましたが、外国人はさらに驚き、大いに称賛しました。

 

韓国人は、最近日本人は再び夢見る活力を少しずつ取戻している、とみなして報道しています。

たとえば、最近放映された「下町ロケット」は視聴率が20%を超えました。
技術力は優れているのに規模は取るに足らない、下町の中小企業の社長とエンジニアが、自国産の新型ロケットの中心パーツを作る中で、あらゆる陰謀と逆境を克服していくというお話。
不可能な夢はない。切に願えば必ず実現する」という筋書きは、夢と正義を抱く日本人の希望に合致しました。

 

昨年11月には日本初のジェット旅客機MRJがテスト飛行に成功、同じく11月末、日本は商業衛星を載せたロケットの打ち上げにも初めて成功しました。

また12月初めには、金星探査機「あかつき」が、最初の挑戦で失敗して以来、5年ぶりに金星の周回軌道進入に再挑戦。
女性技術者の大きな力もあって成功しました。

また皆さんご存知のように「はやぶさ」の快挙も記憶に新しいことでした。

こうした航空宇宙技術の成功は私たちに、自信と希望をもたらしてくれました。
今、日本人は、大変困難な時代である中、若者が夢を持てる社会を作ってやることが自分たちの使命だ、と悟りつつあるのかもしれません。

 

私はまだ若いころは天皇制に疑問を持ち、皇族の方々も本当にお気の毒に、と思っていました。
しかし世の中のことが少しずつわかるようになり、気持ちが変わりました。

昭和天皇は先の大戦前に「四方の海、みな同朋(はらから)と思う世に、など波風の立ちさわぐらん」という明治天皇謹製の詩を詠まれ、間接的に戦争を回避したい意思を示されました。
これが立君制元首のできる限界だったのでしょう。

戦争が始まったら始まったで、率先して軍国日本の先頭に立ち、頑張られました。マッカーサーの回想記によれば、昭和天皇は会見時、政治軍事の全責任は私にあり、私自身を連合国にすべて委ねる、そのかわり国民、日本人を助けてほしいと申し出たと。
これにマッカーサーは感激し、天皇陛下は日本最上の紳士であると評価が逆転し、その後に影響を与えました。

 

今上陛下はご高齢にもかかわらず、最近はパラオをご訪問され、戦争で悲惨な目に合われた方々の慰問を続けておられます。
今年はフィリピンをご訪問されるとか。
無私にしていつも日本、日本人のことを気遣われている方を国の元首に抱く日本人は、本当にありがたいことだと思います。

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