ふくろう通信 熱帯の花とエルニーニョ
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ふくろう通信
2015年12月
爆咲熱帯の花とゴジラエルニーニョ
私がこんな暖かいというか、暑いくらいの11月は初めてのような気がします。
我が家のブーゲンビリアは、無数の花をつけビックリポンです。
診療所前のハイビスカスもまだまだ花を咲かせ続け、11月23日には14個の花をつけて、今年最高の数でした(11月23日現在右写真)。
報道によると、今年は史上最高のエルニーニョ現象の可能性が高く、名付けてゴジラエルニーニョと言われています。
海外では今年のエルニーニョを「ゴジラエルニーニョ」と呼んで、警戒感をつのらせています。
エルニーニョ現象は来年の春頃まで続く見通しで、過去最大のエルニーニョ年だった1997―1998年を大きく上回る規模となり、世界中で異常気象が多発する可能性が大きいようです。
エルニーニョとはクリスマス頃に、海水温の変化によってイワシが不漁になることを指して、ペルーの漁師たちが、エルニーニョ(意味は神の男子)と名付けたのが始まりです。
太平洋側の大雪:
一般的にエルニーニョ年は、日本は暖冬になると言われています。
ただ、雪が少なくなるかというとそうではありません。
寒気が入りにくくなると、日本の南の海上で寒気と暖気がぶつかって南岸低気圧が発生します。このため、普段雪が少ない東~西日本の太平洋側で雪が降る可能性が高まります。
実際、1998年1月のエルニーニョ時には、南岸低気圧により東京の都心で16センチ、甲府で49センチの大雪が観測されました。
蛇に噛まれる人が増える:
長崎大学熱帯医学研究所がコスタリカで行った調査によると、エルニーニョ年には、蛇に噛まれる人が増えることが判明しました。
気温が一度上がるごとに毒蛇に噛まれる人も24%増加するといいます。
デング熱が流行する:
気温が上昇し、蚊が大量発生するため、デング熱の感染が増加する恐れが高まります。
特に、気温の上がるインド・東南アジア・中南米・アフリカなどでは要注意です。
デング熱に有効なワクチンは残念ながら今のところないようです。
サンゴが死滅する:
海水温の上昇に伴って、観測史上3番目となるサンゴの白色化が進んでいます。
特にハワイ・アメリカ西部などで顕著で、その95%のサンゴ礁が白色化の危機に瀕しています。
エルニーニョの翌年には、東部太平洋の海水温が低くなるラニーニャ(意味:女の子):
このラニーニャ現象が起こると、「夏は猛暑になる」といわれています。
急激な気象変化が当たり前のようになってきました。
今後も激甚な気象災害と向き合って、対策を取らねばならない時代に入ったようです。
森さやか氏(NHK気象予報士)のコメントより一部引用しました。
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