2011年12月 ラクリモーサと第九 モーツアルトとベートーベンの最期 今回はモーツアルトが最後に作曲した「レクイエム」の中の曲、「ラクリモーサ」と、ベートーベンの最後の交響曲、4楽章の「喜びの歌」でおなじみの第九についてです。なぜこれらについて書くかというと、実は12月18日に長崎交響楽団の定期演奏会でこれらを演奏しました。なかなかいい演奏ができて好評でした。それから今年最後の「ふくろう通信...
2011年10月 高血圧には気をつけて これから少しずつ気温が下がり、さらに寒くなると高血圧の合併症が増えてきます。心筋梗塞や脳卒中等です。日本人では40~74歳の人のうち男性は約6割、女性は約4割が高血圧(140/90mmHg以上)の状態です。その中の全ての方が治療されているわけではなく、降圧薬を飲んでいる人は、有病者のうち約2割(2006年)に過ぎません。高血圧は病気ではなく状態で無理して治療することはない、と言い切る...
2011年9月 戦慄のわが国の食料自給率 日本の食糧自給率が、大変低いのは皆さんご存知のことと思います。現在40%以下です。政治停滞の中、これから増やせる見込み、取り組みは十分なのでしょうか。現在飢餓で大変な国も多くあり、世界中で食糧が逼迫しており、食糧を外国から手に入れる事がだんだん難しくなりそうです。天候の要因で小麦やとうもろこしなどの価格が暴騰することも再々で、農産物は国家戦略の重要な鍵にもなっ...
2011年8月 アメリカの実態と日本の医療の未来 先月末、長崎県保険医協会の定期総会が開かれ、そのとき記念講演、「貧困大国」アメリカの真実、があり聴講しました。演者は堤 未果氏、若くて美人、魅力的な才媛でした。声もきれいで話し方も大変わかりやすく、内容もしっかりしたものでした。以前彼女が執筆されたルポ「貧困大国アメリカ」(岩波新書)を読んでいたこともあり、大変興味深く聞きました。その内容の中に医療問...
2011年7月 ヒトと動物について 私は動物好きです。いま飼っている犬は、容姿も可愛いのですが性格もとてもよくて優しいのです。主人に似て少しイヤシンボですが、私を心から信頼し、帰ってくるとまず、一番最初に飛びついてきます。それで疲れが吹っ飛びます。動物はいつまでも無心で、打算のない愛がそこにあります。動物と心を通わせることができることの幸せをしみじみと感じます。ところで今日本における動物の接し方はど...

