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ふくろう通信 アンチエイジング(2)

  • ふくろう通信

2009年4月 

アンチエイジング(2)

 

 

前号にひきつづき、今回は老化にともなう生活習慣病を予防するアンチエイジングの実際面です。

「食事の改善、生活習慣の改善、運動、脳の活性化」の4本の柱が中心となります。

 

食事の改善:

老化速度を抑える食事法として注目されているのが、「カロリー制限」です。
満腹時の摂取カロリーを100とすると、その70%程度に制限すると老化速度が遅くなり寿命も延びることが、いくつかの動物試験からわかってきました。

その理由として、肥満を解消することで成長ホルモンなどの分泌がよくなり、またカロリー制限にともなう食事量の減少が活性酸素の発生量を減らすことなどがあげられています。
昔の人は「腹八分目に医者いらず」といいましたが、まさに「腹七分目」が理想的ということになります。ただし、栄養バランスには十分に気をつける必要があります。

 

生活習慣の改善:

ホルモンの減少や活性酸素の増加は、食事以外の生活習慣にも影響されます。その典型がストレス、睡眠時間、喫煙などです。

 

例えばストレスが加わると、成長ホルモンや女性ホルモンの働きが悪化し、活性酸素も発生しやすくなります。また成長ホルモンは夜間の睡眠中に多く分泌されるため、夜更かしをすると分泌量も減少します。さらに喫煙は女性ホルモンの分泌を抑え、活性酸素の発生を促進することが知られています。
したがって生活習慣の改善は、アンチエイジングの重要なポイントとなります。

 

運動:

老化速度を抑えるためには、有酸素運動と筋力アップ運動を組み合わせることが効果的です。
有酸素運動は、血管や循環器、呼吸器などの機能を高め、筋力アップ運動は基礎代謝を高め、筋肉や骨を丈夫にするからです。
有酸素運動の代表的なものには、ウォーキングやジョギングなどがあり、筋力アップ運動には、筋力トレーニングやダンベル、マシン運動などがあります。
筋肉のなかでもとくに老化と密接な関係にあるのが、背骨と大腿骨をつなぐ大腰筋です。
大腰筋を鍛えると、姿勢がよくなり、歩行や日常の動作もスムーズになり、高齢者の寝たきりを防ぐのにも役立ちます。

 

脳の活性化:

私たちの脳は、使わないでいると神経細胞が急速に減少し、老化が促進されます。反対によく使うと神経細胞の減少が抑えられ、そればかりか神経細胞の接点であるシナプスが強化されて、どんどん活性化されます。

 

中高年になると、新しいことに取り組む意欲がなくなりがちですが、実は脳はまだ余力をもっていて、刺激を受けると活性化されるのです。たとえば江戸時代に日本地図を制作した伊能忠敬は、隠居後の50歳から江戸に出て天文学や数学を学び、55歳から地図作成のための測量の旅を始めています。
伊能忠敬が特別なわけではなく、個人差はあるものの脳にはそうした奥深い面があるのです。
脳は、人に会ったり、趣味に夢中になったり、運動をしたり、新しい勉強を始めたりと、様々な刺激を受けることによって活性化されます。
自分に合った脳の活性化法を見つけることが、アンチエイジングのひとつのポイントだといえます。脳が活性化されると、痴呆症の予防や自律神経やホルモンの働きもよくなり、体全体の老化を抑えることにもつながります。

 

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