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ふくろう通信 アンチエイジング(1)

  • ふくろう通信

2009年3月 

アンチエイジング(1)

 

 

最近アンチエイジングという言葉をよく見聞きします。
これは、抗老化、抗加齢…つまり、老化や加齢にともなう衰えを防ぐという意味です。

老化はだれの身にも起こることで、それを止めることはできません。
しかし老化の速度は、人によってかなりの違いがあります。生活習慣病にしても、かかりやすい人とそうでない人がいます。
そうした違いが生じる要因として、「ホルモンの減少」と「活性酸素の増加」の2つが注目されています。

 

①老化に関係するホルモンはたくさんあるといわれていますが、その働きが比較的わかっているのは成長ホルモン(HGH)と老化防止ホルモン(DHEA)です。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌され、その名のとおり子どもの成長には欠かせないものです。それだけでなく成人にとっても、老化し傷ついた細胞を修復・再生する重要な役割があります。
もうひとつの老化防止ホルモンは副腎から分泌され、男性ホルモン(テストステロン)と女性ホルモン(エストロゲン)になるものです。その働きにはまだ不明の部分もありますが、エネルギー生産を高め、ストレスホルモンの働きを抑えて免疫力を向上させ、老化にともなう諸症状(がん、心臓病、アルツハイマー病など)の発症を抑えるといわれています。
どちらのホルモンも10代後半から20代前半に分泌量がピークとなり、その後は年齢とともに減少していきます。
成長ホルモンが減少すると、次第に疲労からの回復が遅くなり、筋肉量・骨量の低下、肌の衰えなどが目立つようになります。老化防止ホルモンが減少すると、さまざまな新陳代謝に影響を及ぼし、免疫力の低下や血管の老化、細胞の酸化促進、インスリンの働きの悪化などを招く原因となります。
そのためこの2つのホルモンの減少を遅らせることが、老化速度を抑えるひとつのポイントとされています。

 

②もうひとつの老化促進要因が、活性酸素の増加です。
体内で活性酸素が増加すると、細胞を酸化させ、血管や内臓などの老化現象を引き起こします。
動脈硬化やがんをはじめ、多くの生活習慣病の原因に、活性酸素が関係しています。たとえば活性酸素は、細胞内のミトコンドリアというエネルギーを生み出す器官で非常に多く発生します。こ
のミトコンドリアが老化(酸化)すると、糖からエネルギーを生み出す働きが衰え、糖尿病になりやすいことがわかっています。また活性酸素は、遺伝子にも障害を与えます。
その結果、遺伝子にあらかじめ組み込まれたプログラムにエラーを発生させ、それが老化促進の一因になるともいわれています。そのため活性酸素の増加を抑えることも、アンチエイジングの重要なポイントだといえます。

 

③老化にともなう生活習慣病を予防するアンチエイジングは、「食事の改善、生活習慣の改善、運動、脳の活性化」の4本の柱が中心となります。
これらの点に関して述べるには紙数がつきました。詳しくは来月号で詳細に述べましょう。日田の雛人形(江戸時代のもの)

 

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