ふくろう通信

ふくろう通信 試験について

ふくろう通信

2016年3月

 

試験について 人生は試験の連続

1月から2月にかけては日本国中、様々な試験が行われてきたことでしょう。

私にとって重要な試験だったといえるものはやはり、中学、高校、大学の入学試験でした。
特に大学入試で人生の方向性が決まりました。
大学入試では一年間浪人を経験しましたので感慨深いものがありました。
今でも自分が入学試験問題を解いている夢を見ることがあり、苦笑してしまいます。

 

受験シーズンに思いをはせると、今までに受けた数多くの試験が脳裏に浮かんできます。

私は実際のところ、あんまり頭は良くないのですが、真面目なほうでしたので一所懸命勉強して、ふだんの試験の成績は比較的いい方でした。
そのため中学、高校入試は全く問題ありませんでしたが、大学入試は難関だっただけに、一浪して入学できました。2度目の受験に臨んだ数学の問題の中に、確率密度関数の問題があったのにひやり、これは出ないだろうと踏んでいて、あまりやっていなかったのです。解けませんでした。
幸い他の教科の成績がよく、合格はできましたが、このことが頭に残り、時々夢の中の大学入学試験で確率密度関数の問題に取り組んでいる自分がいます。

 

高校時代の数学の試験が思い出されます。

学友にY君がいました。彼はとても優秀で県立南高600名余りの中で常にトップの座を譲りませんでした。
今は東京大学医学部教授の重鎮となっています。
高三の時、数学の問題を共に解いていました。
制限時間は3時間、難しい問題が並んでいます。
私をはじめみんな悪戦苦闘している中、彼は40分位で解き終わり、残りの時間はじっと腕組みして問題を眺めているだけなのです。

数学の先生は「模範解答だ」といって、Y君の解答用紙をはり出すのでした。
もちろん100点満点です。

私は3時間でも時間が足りず、必死になって解き、何回も消しゴムで消したりして、解答欄はあまりきれいでないのに対し、彼のそれは直した後は何もありませんでした。
例えて言うなら、まるで天才モーツアルトが書いた、訂正が全くない楽譜のようなものでした。

世の中には本当に優秀な人間がいることを実感しました。

 

試験は筆記試験だけではありません。
口頭試問もあります。

以前は、とても気が小さくてそのようなタイプの試験がとても苦手で、すぐにあがってしまうのでした。
大学生時代、内科での口頭試問で偉い先生がずらりと並んでいる中、やっかいな問題をあてがわれ、答えなければならないとき、私の頭は真っ白になり、わかっていたはずの問題も答えられなかった哀れな自分がいました。

 

卒業しても勉強は続き、学位論文はじめ、各種の論文も書かなくてはならず、試験はなくても先輩の厳しい論文のチェックが入ります。
また社会人となり様々な時点で分岐点があり、そこで試されているのは、皆さんと同様です。
あちこちに人生の試験、試練が待ち受けていました。
それを一つずつこなして今の自分がいるのでしょうが、さて採点すると、どうでしょうか、合格点がつけられるのでしょうか。
私の人生ももう限られてきました。
少しでも点数をかせいでおく必要があります。
そして最後に採点するのは神様?!その結果がどうであるかは、とても気になるところです。
またそれが、その後にどう生かされるのかは知りたいところです。

しかし残念なことに、その時点ではもう私はこの世にはいないのですね。