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ふくろう通信 マスク狂騒曲

  • 2020年

2020年7月 第250号

マスク狂想曲

マスクにまつわるお話し

新型コロナウイルス感染症で、一時日本中でマスクが少なく、パニックに近い状態でしたが、最近(6月末)はやっと緩和されてきています。この頃になってやっと、アベノマスクが届くようになり、本日6月26日の報道によると、全国に全て配布完了となったようです。

欧米では目元より、口元を隠す人を怪しみ、嫌うということです。これは日経新聞の春秋(6月23日)に書いてありました。目元はサングラスをかけても全然構いません。むしろ日本人の方が気になりますね。しかし欧米ではマスクをするのは重い病気にかかっているか、悪事をたくらんでいると考えます。それにマスクは何の感染防止効果はないと考えられていました。アメリカのトランプ大統領もマスクが大嫌いのようです。私もマスクは嫌いです。どうしてかというと、特に夏場はうっとうしいし、マスクをかけた人はあまりみたくない。素顔がいい。それがいまや、新型コロナウイルスに対する強い不安感が、欧米人でもマスクに対する抵抗感を打ち崩し、感染症の拡大により、世界中で公共の場でのマスク着用は標準的なこととなりました。むしろ現在ではマスク着用を強要されているようです。

 

安倍内閣肝いりのアベノマスクは500億円近い予算を組み、全世帯に2枚ずつと決定されたのに、品質問題が発覚して全国の配布はずいぶんと遅れました。今頃になって配られても、ありがたみを感じる人は非常に少ないでしょう。同じ金額の予算があれば一体どれほど多くの緊急性の高い目的に当てられただろうかと考えると、全く残念で無駄なことでした。安倍内閣の閣僚で総理以外にそのアベノマスクを着けている人は、不思議なことにまだ一人も見ないし、街中でそのマスクをつけている人は見かけませんね。

 

ところでマスクは本当に効果があるのでしょうか。ネットを見ているとマスクの効果があることが、次々と報告されています。ドイツ、マインツ大学、英国のケンブリッジ大学、アメリカではテキサス大学のそれぞれの研究チームは、マスク導入により感染防止効果が認められたと報告しています。何よりマスク装着に否定的だった、WHOが考え方を修正し、流行地で60歳以上の人や持病がある人の場合、医療用マスクの着用を勧告までしています。日本では慶應義塾大学のチームが科学的な実験も踏まえ、着用をすすめています。

 

▽おなじみの厚生労働省の専門家会議(6月で廃止だそうです)の見解では▽

①咳、くしゃみなどの症状がある人は、外出すべきではないが、やむを得ず外出する際は、飛沫の飛散防止のため不織布マスクを積極的に着用することが推奨される。

②健康な人がマスク着用により、ある程度接触感染を減らすことが期待できる。また環境中のウイルス飛沫は不織布マスクフィルターにある程度捕捉される。しかし完全な予防効果は望めないということです。

 

要するに、人にうつさない効果はかなり十分にあるが、逆に他人からの感染を守るのには、マスクだけでは十分でないということです。マスクはやや近い距離で対面しているときはつける、そうでない時は、むしろ外しても良いと思います。日本製のマスクは優秀で、一部のサージカルマスクは医療用のN95マスクよりフィルターの点だけは優れているといいます。しっかりしたマスクでこれからの第2波を乗り越えましょう。

 

 

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