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ふくろう通信 きらり!えん旅~宮川大助・花子の岩手県の田野畑、普代、野田へ

  • 2018年

20183 222

岩手県 机浜番屋群

NHKBSの番組、「きらり!えん旅~宮川大助・花子の岩手県の田野畑、普代、野田へ」が、つい最近の2月27日に放送されました。それを視聴してほろりとしました。東日本大震災の被災地を巡る東北応援紀行です。漫才夫婦コンビの宮川大助・花子さんが三陸鉄道に乗って岩手県東北部の隣接するの3つの村へ行きます。

テレビを見て、2人の震災で被災された方々への熱い、優しい思いに圧倒されました。この二人の漫才、私は好きでしたが、なお一層その意を強くしました。軽妙な掛け合いのネタ、その芸で紫綬褒章も国から頂いています。大助、花子さんは東日本大震災後、100回以上も東北各地を訪れ、仮設住宅や災害公営住宅、文化施設で慰問公演を続けています。本当に立派なものです。「思い切り笑えて、楽しくて。もう一度生きてみようと思った」小さな仮設住宅ではお年寄りのそんな感想を耳にして泣いたこともあるそうです。「家族の輪がどれだけ大切かということが、被災地からのメッセージ」と大助さんが言えば、花子さんは「東北各地の方がお帰りと言ってくれるのが、すごくうれしい」と話します。以前も二人は普代村と田野畑村を訪ねたことがあります。田野畑村の漁師の詰所「机浜番屋群」は完全に津波に流され、その漁師さんはこの世の終わりのように感じられたそうです。そのほかにももっともっと悲しいことはあったのでしょう。ところで番屋の歴史的文化財的価値が高かったので、学生たちが極めて正確にその状態を記録していました。そのおかげで全く以前のとおり、奇跡的に再建されたのです。その番屋に案内され、漁師めしのどんこ汁を二人はごちそうになりました。その様子が楽しそうでもあり、感慨深そうでもありました。普代村では特産の昆布を使ったさまざまなアイデア食品を堪能。野田村では特産の「山ぶどう」で造ったワイン造りを体験。ホテルのソムリエだった方が、その職をなげうって、復興のためにと初めてのワイン造りを苦労しながらされる様子が、感動的に描かれています。そしてそのワインを美味しそうに飲む二人。番組のはしばしで放映されるお笑いライブでの爆笑の渦!愉快で楽しくも、ほろっとさせられる、そして7年の年月も感じられるいい番組でした。

机浜の番屋群について日本一の海岸美「北山崎」に位置する机浜の番屋群は、海岸から100メートルほど離れた24棟の木造番屋。三陸大津波(昭和8年3月3日)後に建て直されました。漁の拠点として作業場や漁具置き場、土間などの居住空間がありました。多くの漁師が寝泊りし、出漁の準備や養殖ワカメの出荷作業に当たったといわれます。しかし漁港や道路が整備されてからは、その機能も失われつつありましたが、漁村の原風景だと絶賛の声が寄せられ、再評価や保存への機運が高まり、平成18年には「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選定。ところが平成23年3月11日、東日本大震災による大津波によって、跡形もなく流されてしまいました。その後、原風景を取り戻したい。漁村文化を一緒に再生したい。そんな想いをもとに「机浜番屋群」再生プロジェクトへの支援、国の復興事業により平成26年12月に復旧しました。サッパ船クルージングの発着拠点、塩づくり体験、漁師の食体験、観光ダイビングなど各種の交流活動や体験ができる施設となっています。(場所:〒028-8402 岩手県下閉伊郡田野畑村机142-3)

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