メディカルニュース 玄米食と神経のバランス
- 偉大な音楽家のお話
メディカルニュース
2014年10月
玄米食と神経のバランス
精米された白いご飯はとても美味しいものです。
そして白いお米がお好きな方の中には玄米食が嫌いな方も多いようです。
ちょっと待ってください。玄米食についてもっとよく考えてみませんか?
ミネラルや食物繊維を豊富に含み、副交感神経を刺激する食品、その代表は何でしょうか、玄米です。
玄米は収穫後、もみ殻を取り除いただけで、丸ごと食べてしまう食品です。
その胚芽やぬかの部分に、糖質、たんぱく質、ミネラル、ビタミン類などを豊富に含み、人間が生きていくのに必要な栄養素のほとんどをカバーしています。
食物繊維にも富んでおり、腸の働きを高めるため、長時間、副交感神経優位の状態を作り出す働きがあります。
副交感神経は昼の交感神経に対し、夜の神経といわれていて、体を休め、血圧を下げ、腸が刺激されます。
逆に交感神経は昼の神経といわれ、血圧を上昇させ、呼吸が浅く早くなり、瞳孔はかっと開き、体がアラーム状態となります。
このバランスが悪くなるのが、自律神経失調症です。
多くの方はストレスのため、交感神経が優位となっています。
こうした時はどうすればよいでしょうか。
まずはストレスの原因を取り除くことが大事ですが、副交感神経を刺激することが大事になります。
玄米食もいいのですが、呼吸法も大切です。吐く息を吸う息うよりも、意図的に長くすること、しっかり呼吸して酸素を十分に取り込むことが必要です。
このために腹式呼吸法が効果的で、横隔膜を上下させることで腸が刺激され、副交感神経が優位になります。
腹式呼吸のやり方を簡単に説明します。
まず背筋を伸ばし、胸を広げ、下腹部をへこませながら、ゆっくりと、これ以上吐ききれないというところまで息を吐きます。
息を吐ききると、自然と息を吸う流れに入れます。
そして、意識的におなかを膨らせながら息を吸います。
吐く時間が吸う時間の2倍以上になるようにしましょう。
吸うときは鼻で、吐くときは口をすぼめながら量をコントロールすると、うまくいくでしょう。
この呼吸法はCOPDといわれる肺気腫の方にも、とても有効なものです。
リラックスするときは副交感神経が大事、逆に集中したい時や、気力を出したい時には、交感神経が重要となります。
こういう時は交感神経を刺激する胸式呼吸をするとよいでしょう。
玄米食の話題に戻ります。
玄米食にすると、おかずはあっさり味しか合わなくなります。
自然に野菜や海藻、発酵食品などを中心とした和食スタイルになります。
玄米和食スタイルに変えた、安保徹氏(元新潟大学教授)によると、このスタイルに変えて体質が劇的に変わったそうです。
以下がそのお話しです。
=================================================
私が玄米、和食にかえたのは2002年、54歳の時、その頃は仕事関連で大きなストレスを抱えており、血圧が高く、ひどい肩こりに悩まされ、35.5℃の低体温で、肉体的には疲れがたまり、ぼろぼろの状態でした。
そんな時、友人から玄米をもらって試したところ、1週間で驚くべき効果が出ました。
体温は36.5℃になって、ポカポカ、肌はツヤツヤ、便通も良くなり、肩こりもなくなって、すっかり健康になったのです。
当時、74㎏あって太り気味だった体型も、その後余分な脂肪がとれ、適正体重まで減ってすっきりしました。
=================================================
私もこの話を聞き是非玄米食を、と思いましたが、障害を乗り越えて試してみたいと思います。
皆様もぜひ参考にされてください。