ふくろう通信 新年号
- ふくろう通信
2010年1月
あけましておめでとうございます
年頭に当たり、ご挨拶いたします。
昨年は一生懸命に仕事をしたつもりでも、皆様にとって至らぬ点も多々あったかと思います。深く反省し、これからまた新たな気持ちで頑張りますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。また本年がみなさまにとって、幸多い年でありますように、心よりお祈りいたします。
さて私の先輩に少し毛並みの変わったM先生がおられます。
30年前、今ほど漢方治療がもてはやされていない時、西洋医学一辺倒だけではだめと、漢方の勉強をされ、患者さんに処方され、しかも研究されて学会で発表されていました。
明るくてひょうきんな先生ながら、人生について深く考えられ、カトリックに改宗されました。
そしてマザー・テレサのもとまでいかれたり、ネパールの秘境まで行かれたりで、いい意味で変わった先生でした。
早くから農業問題を考えられ、日本の食糧自給率を憂えては、今やご自分で、馬や牛を飼われ、さらには合鴨を使った農業しながら、五島で医療に携わっておられます。
私は深く感心している次第です。その先生の敬愛される、マザー・テレサの言葉に以下のものがあります。含蓄のある、心に響く言葉ですので、掲げたいと思います。
人は非合理、非論理的、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。
あなたが善をおこなうと、利己的な目的でそれをしたといわれるでしょう。
気にすることなく、善をおこないなさい。
目的を達成しようとする時、邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やりとげなさい。
良い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。
気にすることなく、し続けなさい。
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく、正直で誠実であり続けなさい。
あなたがつくり上げたものが、壊されるでしょう。
気にすることなく、つくり続けなさい。
助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく、助け続けなさい。
あなたの最良のものをこの世界に与えなさい。
たとえそれが十分でなくとも気にすることなく、最良のものをこの世界に与え続けなさい。
最後に振り返るとあなたにもわかるはず
結局はすべて、あなたと内なる神との間のことなのです。
あなたと他の人の間のことであったことは一度もなかったのです。
これらのことが、そのとおりだと頭では理解しても、どうしても私にはできないことが多いし、今までの人生では、むしろこれらの反対に生きていたのではないかと、反省させられます。
しかし悩みや試練は人生の宝と思い、これらの言葉をかみしめながら、すくなくとも感謝の気持ちを持って生きていきたいですね。