ふくろう通信

ふくろう通信 温泉でHOT一息

2017年12月 第219号

だんだん寒くなってきました。風呂に入ると一日の疲れ、ストレスも解消し、ほっと一息ついて気持ちがいいものですね。また気晴らしに温泉につかるのは、家庭の風呂と違い、これまた非日常世界を十分に満喫できます。ご存知のように日本には、特色のある温泉地が世界的にみても沢山あり、私もいつかは行ってみたい所が数知れずあります。そこで今回は温泉とは一体何か、どんな温泉地があるのか、そしてその効用は?

●温泉の定義:法律で決まっており、地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガスで水温が摂氏25度以上で、「リチウムイオン」「水素イオン」「ヨウ素イオン」「フッ素イオン」「メタけい素」「重炭酸ソーダ」など19の特定の成分が1つ以上規定値に達しているもの。と決められています。

●人気の温泉:16年3月末までの温泉地数(宿泊施設のある場所)は全国で3155カ所もあります。その人気度のランクを見ると一位から十位までは次の通り、①草津②湯布院③下呂④別府⑤有馬⑥登別⑦黒川指宿道後城崎の順です。このうち四つもが(青色)九州にあります。

●大分は日本一の温泉県:温泉地数を都道府県別にみると、最多は北海道の245カ所ですが、源泉数では様相が変わり、大分県が4342カ所と断トツで、2位の鹿児島の2773カ所を大きく上回ります。湧出量が最も多かったのも大分県で、毎分27万9462リットル。人気ベストテンに2カ所もあります。以上から見ると大分は全国一の温泉県ということになるのでしょう。ちなみに私の妻の故郷、天領日田にも日田温泉があり、本当にいい街です。どうぞいらしてください。

●城崎温泉はお勧め?:私はベストテンのうち草津、下呂、有馬、登別、城崎温泉には行ったことはありません。10位の城崎温泉、ここは文豪、志賀直哉の「城崎にて」で有名ですが、最近私の両親が行ってきました。温泉街の風情、泉質、そして旅館のご馳走が大変素晴らしかったと絶賛。城崎温泉は兵庫県豊岡市城崎町にある温泉で、平安時代から知られ1300年の歴史をもっています。城崎温泉は、基本的に外湯めぐりが主体の温泉。外湯は、「鴻の湯」・「まんだら湯」・「御所の湯」・「一の湯」・「地蔵湯」・「柳湯」・「さとの湯」の7箇所。川沿いに温泉街が形成され、川べりの柳が風情があり、歓楽色の少ない静かな情緒が特徴です。私も是非行ってみたいですね。

●世界一美しい温泉:もう23年も前のこと、生まれて初めて訪れたヨーロッパ、その最初の国がチェコで、そこのカルロビバリ(下写真)という欧州屈指の温泉地に行きました。山間にある世界一美しい温泉街として知られ、まさにその通りでした。バッハ、ベートーベン、ドボルザーク、ゲーテなどの芸術家たちがここで湯治しました。ドボルザークの「新世界」はそこで世界初演されました。ここは温泉につかるだけでなく、健康のためそのお湯を飲むこと(飲泉)が盛んです。

●温泉の効用:色々ありますが温泉の効用で最も重要なものは創造性の発揚といわれています。川端康成がノーベル文学賞を獲得できたのは、トンネルの向こうに「雪国」湯沢温泉があったわけで、「城崎にて」の志賀直哉、島崎藤村、夏目漱石、谷崎潤一郎、与謝野晶子らの温泉効果の例を挙げれば切りがありません。海外では前述の音楽家たちやゲーテらの温泉効果が知られています。温泉が彼らの創造性に効果があることを、彼ら自身知っていました。