ふくろう通信

ふくろう通信 悲しい日本の動物園

ふくろう通信

2016年8月

悲しい日本の動物園、動物の悲劇

はな子の悲運、競馬の馬の行き着くところ 

私は一昨年前の夏、北海道旅行中に旭川にある旭山動物園を訪れました。

なかなか工夫されていて、夏は夜も解放されていて十分楽しみました。動物への配慮も感じました。
また日本各地に多くの動物園があり、子供ばかりでなく大人にも喜ばれています。
ところが日本の動物園は、外国ではあまり評判がよくないのだそうです。私は動物好きなので、ちょっと考え込んでしまいました。

 

日本の動物園は、すべてではないにしろ、その多くが、海外では最下位に近い施設環境だ、といことで広く知られているそうです。
たとえば、象のはな子(写真右)。%e3%81%9e%e3%81%86
彼女が今年5月26日に69歳で死んで、みんな悲しがりましたが、井の頭の動物園での環境は劣悪でした。
わずか2歳半で母親から引き離され、象は群れが大好きな動物なのに、ずっと一人ぼっちでした。コンクリートと小さな鉄の檻に閉じ込められ、さぞ苦痛だったと思われます。

送り主のタイの人々や世界中の動物愛好家たちは、ハナ子をとても心配し、もっと適切な環境にしてほしいと25万筆もの嘆願書が寄せられました。
しかし日本は何の処置も取らなかった。このような事例はほかにもあるのでしょう。
米軍基地への思いやり予算はたっぷりなのに、そのほんのわずかで済む動物園への予算はありません。

 

私はうま年なので、馬のことはとりわけ気になるのですが、いま世界では6秒間に1頭の馬が殺されています。%e3%81%86%e3%81%be
年間500万頭の馬が馬肉などのために殺され、250万頭のロバ、50万頭のラバが殺されています。
年間500万頭といっても世界での表の数値ですから、実際はもっと多いことでしょう。
競走馬用の馬は毎年8千頭から1万頭生まれているそうですが、ほとんどが2歳から4歳までに殺され、競走馬として残るのはわずか10%。殺されるのは障害や怪我があったり、レースに向かないよわい馬たちです。

馬の2歳といえば人間でいえば中学1年生、普通ならば40年は生きられるのに、仔馬のうちに処分される馬が大量にいます。2歳から過酷な訓練が待ち受け、筋肉や靭帯損傷、ストレス性の胃潰瘍が多数みられるそうです。
名馬でも最後まで面倒を見てもらえるのは1%以下に満たず、最後は同じ運命をたどります。
日本競馬協会はあれほど巨額の利益を馬から得ているのならば、馬の福祉にもっと気を付けるべきでしょう。

利益の一部を馬の病気や怪我、活躍してくれたお礼として老後をみてやっても、十分利益は確保できると思います。

昨年10月31日、横山和生騎手が1着になれなかったといういらだちで、思いっきりサラブレッドの顔に鞭を入れたといった事件がありました。
米国では馬への虐待ということで、6か月の騎乗停止になりますが、日本は単に戒告処分だけに終わったということです。本来馬は神聖な生き物で、神の使いでもあります。何かが間違っていると思います。そう経済優先と動物虐待です。

動物や植物は人間の経済活動(乱獲、森林伐採による生息域の減少、環境汚染など)によってその種が劇的に減少しています。
保護の取組みを本格化しないと取り返しがつかない事態が迫っています。
同じ感情を持つ動物は人間と同じかそれ以上に純粋です。大切にしたいものです。