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ふくろう通信 SEPTEMBER

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ふくろう通信

2013年9月

 

SEPTEMBER

今年の8月はありえない酷暑、長崎では37.7℃まで上がり、これは市の今までの最高気温だそうです。
体調を崩された方も多かったようですね。

さて9月、英語でセプテンバー。
「竹内まりあ」のSEPTEMBERのアルバムは、昔私が医者になった頃、そのレコードを買って擦り切れる位よく聞きました。

September 秋に変わった、夏の陽射しが弱まるように心に翳(かげ)がさした、September そして九月は、September さよならの国 といった歌詞が続きます。
リズミカルな心地の良い曲でしたが、詩は少しもの悲しい。私には春よりも涼しい秋を待ちこがれる気持ちが強く、9月生まれの私には、殊のほかこの月にこだわりがあります。

9月には秋分の日(昔は秋季皇霊祭)があり、「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として1948年に法律で制定されました。

最近この世とさよならした知人の中に、まだ若く優秀な、開業して間もない40歳台の後輩と、大変ユニークでユーモアたっぷりの60歳台のベテラン医師の二人がいます。
全く思いがけないことで大変深くショックを受けました。
私もかぞえでは今月還暦を迎えることとなり、以外と人生は早く過ぎ去るものだ、と実感しています。

中野孝次氏は吉田兼好の「死は前からばかりは来ないで、いつの間にか、後ろに肉薄しているものだ。人はみな、死のあることを知りながら、死を待つことが、それほど切迫していないうちに、思いがけずにやってくる。」という言葉を引用し、死に対する心構えを説いています。
まさに私の同僚もそれに近い運命だったようです。
いつどうなるかわからないのが人のさだめ、天から授けられた使命(これを天命というのでしょうか)を胸に刻み、虚心坦懐、たんたんと歩みたいと思います。

長崎が誇る大俳優、歌手に78歳になる美輪明宏氏がいます。この使命について美輪さんはテレビでこう語っていました。


宮沢りえさんが美輪氏に芸能生活を支える“原動力”は何かと質問。
それに対し真剣なまなざしで「使命感のような気がします。多くの人たちを慰めたり励ましたり、勇気や力や安らぎを与えたり癒しを与えたり」と答えました。

使命感に気づいたのは小学校1、2年生の時、大村市にあった海軍航空隊を慰問に訪れた際、「演目に深く感謝し、命をこれまでと思っている少年兵が一人一人立って敬礼して出ていく。たまらなくなって…………それが使命感の一番最初だった気がします」と。少年兵は皆死んだとのこと。

美輪さん、早くから自分の使命感を自覚し、まっすぐその通りの人生を歩みましたね。

私の場合の使命は何か、当たり前ですが患者さんのために、尽くす、これだけでしょうね。

9月には敬老の日もあります。
私の両親も残された人生は限られています。
今年、母は大病もしました。
でき得る限りの親孝行はしたいと思っています。
また日本をこれだけ豊かにしていただいた、先達には心よりの敬意を払うべきだと思います。

今から90年前の大正12年9月1日、関東大震災がありました。
防災の日になっています。

日本の今後の運命も、まさに思いがけず後ろから肉薄して来るのでしょうか。

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