ふくろう通信

ふくろう通信 わが恩師 野口行雄先生

20114 

わが恩師 野口行雄先生の講演会のご案内

 

私は今から30年前の1980年に長崎大学熱帯医学研究所内科に入局しました。

当時、ほんのひよっこ医師だった私を指導していただいた教官が、野口先生でした。主任教授だった松本慶蔵先生と同じ東北大学医学部から来られ、難しい検査もこなし、バリバリと迫力をもって働いておられたのが印象的でした。今は副作用などでもうやられなくなった検査に気管支造影があります。昔は呼吸器科医師の必修手技の一つでした。私は当時それがうまくできず、忍耐強く親切に教えていただいたことを懐かしく思い出します。そのほか患者さんへの接し方、レントゲンの見方、学会発表のやり方、実験などなど幅広く教えていただき、本当にお世話になった先生でした。

先生は今年3月をもって長年勤められた埼玉がんセンターを退官されました。

それを機会に、少し無理をお願いし、長崎に来ていただいてご講演をしていただくこととなりました。皆様、是非この機会に先生の長年の研究成果をもとにしたお話に耳を傾けて下さい。必ずや色々と役立つことが多いと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

講演名:「ひとはなぜ癌になるのか?」

日  時: 4月24日(日曜日) 午後2時30分

場  所:長崎市橋口町公民館

 

 

大震災とオペラ公演

さる3月20,21日の両日、長崎交響楽団と長崎オペラ協会共催のオペラ公演がありました。プッチーニ作曲のラ・ボエームで、患者様はじめ多くの方々のご来演いただき、皆様から良かったでしたよ、と仰っていただき、バイオリンを弾いていた私もほっとしました。おおむね好評でした。このような大変な時期に開催でき、有難く思います。

ご承知のとおり、東日本は未曾有の災害に襲われ、今なお多くの方が苦しまれております。想像を絶する被害を見るにつけ、心が痛みます。ところで今回の最後の練習の時、指揮者の星出豊氏が次のような話をされました。「今回のラ・ボエームの舞台装置はすべて以前、仙台フィルが用いたもので、彼らと一緒にこのオペラをやり、いまやその仲間たちとも半数以上と連絡が取れません、また親しい数人は死亡が確認されました。マルチェルロ役の方は是非長崎に行って必ず見ます、といっていたのに、その方の奥さんと子どもがまだ行方不明で行けなくなった、と連絡がありました。」などなど、いつもは大変厳しい指導の星出先生はとても辛そうに、嗚咽されながら話され、こちらも胸がつまりました。

私たちが公演に先立ち、バッハG線上のアリアを演奏したときは、みな祈りながら心を込めて演奏しました。福島から来られた方は、感動のあまり涙が出てしょうがなかったといっておられたとのこと、深い悲しみ、祈りがこめられた記憶に残る演奏会となりました。

このたび大震災で、甚大な被害に見舞われた皆様方に

心よりお見舞い申し上げます 医師会の募金にご協力お願いします