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フクロウ通信 昭和レトロ、平成サイバー

  • 2019年

2019年3月 第234号

昭和レトロ平成サイバー

明治モダン、大正ロマン、昭和レトロときたら平成は何でしょう?昭和はまだアナログ的でしが、終わりころにはデジタル時計やCDが出現してきました。そのデジタル技術が開花したのが平成で、インターネットが一般化しサイバー空間形成となりました。それで平成サイバー?平成時代は間もなく終わりますが、私が生きてきたこの昭和、平成の二つの時代を振り返ってみましょう。

昭和:実家の周りには畑が多く、下の家は豚や鶏を飼い、夏には蛍が飛び交い、水田もあってレンゲがたくさん咲いていました。大地震も比較的少なくのどかな時代でした。

平成:畑にはぎっしり住宅が建てられ、道路は完全に舗装、沿道の桜の木や蛍、レンゲはなくなり、外来種のセイタカアワダチソウが毒々しい、黄色の花を咲かせるようになりました。そう、良くも悪くも環境が一変しました。また東日本大震災に代表されるような大災害が多発しました。

昭和:昭和30年代、池田首相は所得倍増計画を立て、それを完遂実行し、まさにイケイケの元気いっぱいな時代で、給料も年ごとに多くなってきて、豊かさを実感できた時代でした。男たちは物欲も旺盛で、車やオーディオが大好きな時代でした。高度経済成長期からバブル景気直前が、ほぼ完全雇用だったとされています。

平成:バブルが崩壊、続く失われた20年にわたる未曾有の経済低迷で、所得は上がらず、生活の豊かさが感じられなくなりました。それに加え完全雇用がくずれ、現在は非正規雇用ブラック企業で働く割合が増えてきました。物欲のない草食系男子が多くなり、車やオーディオに関心のある男たちは減ってきました。私は車やオーディオが好きなので、この点に関し残念に思います。

昭和:犬はもっぱら外で飼われ、餌は「人間さま」の残り物でした。昭和の初めは放し飼いの犬も多くいたようです(数年前台湾に行ったら以前の日本のようでした)。

平成:ペットショップが大繁盛し、多くの犬、猫がペットとして大事に飼われ、それも室内で飼われるようになりました。ついに犬は「お犬さま」となりました。我が家初の犬、ゴールデンリトリバー(フォルテ)は外で飼っていましたが、現在の犬は室内犬です。餌も美味しいドッグフードで、おやつも様々なものを与えます。我が家のキャバリア(フィガロ)もご満足の様子です。

昭和:私は昭和55年に医者になりましました。前年54年に東芝が初めて日本語ワープロを発売した時の価格が630万円もして、ちょっとした話題になった時代です。その後パソコンは進化してNEC9800シリーズがわが医局に入り、これで論文を書きブラインドタッチを一晩で覚えました。

平成:今は職場にはもちろん、家庭にもコンピューターがあふれています。スマートフォンなども合わせると、個人が複数台のコンピューターを持っているのがむしろ当たり前の時代になりました。職場で書類を手書きすることはほとんどなくなりました。

昭和:昭和時代はレコードが中心でした。幼少期にはまだSPレコードがありましたが、その後LPに代わり、アナログレコード全盛期となりました。歌謡曲やフォーク、ポップス系の音楽はまだメロディアスで親しみがありました。それから昭和時代後半CDが出現しました。

平成:デジタル技術がさらに進展しCDからSACD(格段に音の良いCD)ビデオデッキがDVD、ブルーレイと進化、テレビ画像も格段に上等になり、ブラウン管から液晶、有機TVに代わってきました。またオジンならぬ、今やジジイの私は、今の若い人の音楽がよくわからなくなりました。それでも今の若い人たちは、アナログプレーヤーの音の良さが解り、流行っているようです。

昭和と平成の一番の違いは経済にあるとは思います。外資が日本を襲い、丸裸にされた日本。経済だけではない、魂のある本来の日本を取り戻したい想いで、次の御代に期待します。

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