メディカルニュース

MEDICAL NEWS NO.56 JULY 2018 記憶力、みなさん大丈夫ですか?

記憶力、みなさん大丈夫ですか?

 

 私は馬齢を重ねるごとに、気になることが3つあります。気力、体力そして記憶力の低下です。気力、体力の問題も抱えていますが、これらについては改めて別の機会で触れるとして、今回は次第に衰えてきた頭脳、記憶力の問題について取り上げたいと思います。私も若いころはみなさん同様、記憶力には十分自信がありました。ところが最近は忘れ物がさらに多く(まあこれは昔からですが)、また人の名前や、薬の名前がすぐに出てこなかったりして、悲しい思いをすることがあります。そこで今回は記憶能力活性化を考えてみましょう。

 

3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971………これは円周率ですが、ずっと数字は永遠に続きます。世の中にはこの円周率を10万ケタまで覚えているすごい方がいます。千葉県茂原市にお住いの原口證(あきら)氏(右写真)は10万ケタを16時間半かけて暗唱し、世界記録を塗り替えました。千葉県のセミナーで原口式頭脳活性化記憶術を公開しています。記憶力の向上には際限がないこと、「暗記」は瞑想や座禅のような効果があり、「脳のヨガ」であることを知る、暗記物、たとえば般若心経、歴代将軍、小倉百人一首等のどれかを憶えるとよい、などと書かれています。詳しくは氏のネットをご覧下さい。

 

 

 

 

最近、高島徹治氏の「60代から簡単に頭を鍛える法」(三笠書房)を再び読み直してみました。皆さんと私にとっても役立つ事柄が沢山ありました。列挙してみましょう。

①  「すぐに思い出せない」のは「覚えていること」が多い証拠:大切な記憶は必ず脳のどこかに保存されています。それをいつでも素早く引き出せるようにトレーニングします。

②  右脳で覚えると忘れにくくなる:左脳で「トマトを買ってくる」と言葉で覚えるのではなく、右脳的にトマトを野菜売り場でかごに入れている様子を頭に描く、こうすれば忘れにくくなります。頭に絵や図を思い描いて、脳全体をフル稼働すれば記憶力は大幅に向上します。

③  声に出したことは忘れない:忘れてはならない動作をする時、例えばケータイをテーブルに置いた、と口に出しながら置くと忘れにくくなり、時間の損失が無くなります。あっ、そうか!私もこれから活用しましょう。本も黙読より音読の方が脳に刺激が伝わりやすくなります。五感を刺激するのがいいのです。

④  頭の中を整理整頓する:脳の中で記憶と最も関連が深いのは「海馬」と呼ばれる器官です。記憶の司令塔である海馬は「覚えること」だけでなく「思い出すこと」にも深くかかわっています。海馬がしっかりしていれば、頭の中の整頓が進み、すぐに思い出すことが可能です。そのためにも様々な刺激を五感から取り入れ、海馬を常に活性化する努力が必要です。

⑤  ちょいメモ(付箋紙)を活用:メモをあちこち(書斎、居間、トイレ等)に張り、目につくようにする。それらを2段階で保存。手帳に付箋をはり、それをさらにノートに張り、最終的に頭の中に張り付ける。こう作業をしているうちに中身をしっかり覚えてしまいます。

⑥  睡眠を十分にとり、朝できるだけ早く起き、朝の30分を大事に:睡眠は記憶を固定化させる重大な役割を果たしています。その質を大事にすること、そして朝の30分を散歩し、頭と体を活性化し、人間の記憶力のピークである午前中を有意義なものとします。

⑦  大事なことは手で書く:手を動かして書くことで、その内容が記憶にとどまるからです。単に読み流すより文字を書く作業により、体で覚えます。そして書くことで認知症が遠のきます。

このほかにも沢山のことがあるのですが紙面が尽きました。今回はこれまで。詳しくは著書を!