ふくろう通信

ふくろう通信 マラソンの楽しみ

20173 210

マラソンの楽しみ

 

熊本城マラソンを地震の前後で走って

私はつい先日の2月19日の日曜日、熊本城マラソンに参加、完走しました。快晴で温度も低く、絶好のマラソン日和となりました。前年の2016年2月21日も天気が良く、この時も気持ちよく走れました。というわけで地震の前後で走ったことになります。今回走り終えて見上げた熊本城の無残な姿を見て、体の痛みに心の痛みが加わり、本当に切ない気持ちになりました。

 

マラソンとの出会い私は10年前、運動不足をはっきり自覚し、コナミスポーツに通うようになりました。確かに運動は体によく、ある程度の距離が走れるようになりました。しかし何せランニングマシンなので、ネズミがくるくる回るようで味気ないものです。そんな折、私の患者さんから「もうすぐ佐賀さくらマラソンありますよ、走ってみませんか?」とのお勧めがありました。そこで思い切って2009年10kmマラソンを走りました。マラソン初参加にしては、成績は案外よくて46分で完走、順位も全1687名中211位で意外と走れるものだと嬉しくなりました。桜は満開で大歓迎でした。若い頃はあんなに長距離走を嫌っていたのに、嘘みたいです。その後ハーフマラソン、フルマラソンとだんだん距離を伸ばしていきましたが、何とか走れるようになるものですね。

 

マラソンの楽しみ:今まで全く知らない土地を走り、その土地の自然、ごちそう、文化が堪能できるのが大いなる楽しみです。一番遠くには2年前の秋、秋田県の田沢湖マラソンにエントリーしました。日本で最深の田沢湖を一周するのですが、その周りの風景が実に素晴らしく、楽しんで走れました。秋田、青森は初めの土地、世界遺産の白神山地のブナ自然林の素晴らしさ、津軽三味線の神髄にも触れました。田沢湖マラソンの他、大分の杵築マラソン、佐伯マラソンは妻とも一緒に参加しました。マラソン、特にフルマラソンの場合、沿道の応援が何よりの助けになります。またその暖かさに触れるのも楽しみの一つ。特に熊本城マラソンでそれを実感しました。

 

熊本城マラソンを走ってみて:昨年は市民の熱い声援、暖かい心遣いが身に染みて、来年もぜひ走りたいものだと思いました。昨年は体調も良く、全く歩くこともなく4時間10分の成績は61歳にしては上出来でした。熊本地震の被害にもかかわらず、市、市民の尽力で開催が決まり応募、二人とも当選したのでまた走ってきました。今年も昨年を上回る熱い応援があり、ブラスバンド、楽器、太鼓の演奏などが沿道先で次々とあり、14か所の公式の支援か所以外、各個人、団体の支援のスポットが数多くあり、おばあさんや、小児たちがチョコ、羊羹、塩飴、クッキー、レモン、オレンジ、バナナ、スポーツドリンク等多くのもの用意してくれていて、そしてタッチ、これで元気をもらうのです。左膝故障のため成績はやや振るいませんでしたが完走はしました。妻は初回のフルマラソンながら、5時間あまりのいい成績で完走したのには驚きました。

 

熊本の歴代ランナー:日本のマラソンの父をご存じでしょうか、金(栗四三(かなぐりしぞう))です。明治24年生まれ、熊本玉名市の出身で、92歳で大往生するまで日本のマラソン界の発展のために多大な貢献をされました。彼の残した言葉に「気力、体力、努力」があります。マラソンの極意でしょうか。熊本県民陸上競技場の愛称は「KKウイング」、金栗にその名を由来します。松野明美さんも熊本出身の名ランナー、確実視された92年のバルセロナオリンピック出場に落選、ダウン症の子供を持ちながらも、熊本市議、県議となり障害者のため尽力、マルチタレントとしても活躍されています。マラソンの土地柄の熊本で走れた幸福に感謝し、熊本がこれから力強く復興していくことを祈ります。