ふくろう通信

ふくろう通信 情報操作

201612 207

情報操作

 

アメリカ大統領選挙で共和党のトランプ氏が当選しました。一貫して米国のマスコミはヒラリー・クリントン氏が有利と報道して、一度もトランプ氏は優位に立つことのなかったのは、ご承知の通りです。トランプ氏へのマスコミの攻撃は激しく、特にCNNはトランプに不利な情報ばかりを流し、ヒラリーの本当は大変な問題を抱えるメールについては全くやらなくなり、トランプのセクハラ発言のテープのことを、何と十何時間も報じ続けました。しかしふたを開けてみれば、ご覧のとおり。日本のマスコミもアメリカに追随していたので、びっくりしたことでしょう。そのため日本国民の多くはヒラリーが勝つと思っていたのではないでしょうか。私はある一人の意見を尊重していたので、トランプ氏が勝利すると思っていました。

 

この世の中、いろいろな場面で情報操作が行われていることは、多くの人もうすうす気が付いていることと思います。私が世の中の事情を知るために参考にしている評論家に、医者が大嫌いな、副島隆彦氏がいます。彼は本年7月1日『トランプ大統領とアメリカの真実』(日本文芸社)を出版し、その中で断言しました。「次はトランプで決まり」であると。あとがきから一部紹介します。

事態はそのように(トランプ有利に)動いている。日本国内の政治態勢は、アメリカにヒラリー政権が誕生する、を当然のこととして着々と動いて来た。それが大きな番狂わせになりつつある。自分は常に勝ち組だと、いつも抜け目なくズル賢く生きてきたと確信している者たちは、少しは肝を冷やせばいいのだ。いつでも、いつまでも自分たちの思いどおりになると思うな。

 

かなり激しい言い方がこの人の特徴ですが、率直で正義感のあふれる方です。「日本属国論」を書いて、日本は依然としてアメリカの属国であることを言い続けています。そういえば安部首相はトランプ氏が当選後の大統領就任以前に、いち早く面会しています。これも属国の頭領として仕方のないことなのでしょう。ヒラリーはウォール街と結びつきが強く、利害を共有する多くのメディア、マスコミ、企業などは彼女を応援していました。それに加えヒラリーに票が多くなるような開票操作までも疑惑がもたれているようです。

 

さて、我が国の首相だった田中角栄は現在、かなり評価が高くなり、いろいろな本も出版されています。早々とアメリカに先んじて中国と国交回復したこと、独自のエネルギー政策(アメリカとは別個に)をやったこと、国内での大胆な政策、これらすべて米国のトラの尾を踏むことになり、裁判にまで持ち込まれ、散々マスコミからたたかれました。これも完全なアメリカによる情報操作だったのでしょう。それ以後も情報操作に絡んだ多くの政治家失脚の例があります。アメリカという国、中国も変わっていますが、それよりももっと空恐ろしい狡猾な国だと心底思います。最近はスマートにやっているつもりが、全て馬脚が見えてきます。

 

情報操作は私たち医学関係にも向けられています。医療費はうなぎのぼりに上昇している。医療の質も落ちて、大学では不正や医療ミスが多く見られる。確かにそのようなことはありますが、多くの医師は真面目にやっており、針小棒大に書いています。医療費は先進国中少ない方なのです。

 

昨年のふくろう通信9月号「沈みゆく大国アメリカ、逃げ切れ!日本の医療」日本の宝「国民皆保険」を守れ!を是非ご覧下さい。日本の医療制度がいかに優れているか、また、本当に医療費が他国と比べて高いのか、よくわかると思います。しかし昨今の医療費改定は国民の負担が大きくなりました。私たちは様々な情報の大きな渦の中にいるようなものです。如何にも正しそうな情報が本当は出鱈目であったりします。よくよく目を凝らして真実を見つめる必要があると思われます。