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ふくろう通信 睡眠の謎に迫る② 夢、その不思議

  • 偉大な音楽家のお話

ふくろう通信

2014年7月

睡眠の謎に迫る①はこちらへ

睡眠の謎に迫る③はこちらへ

 

 

睡眠の謎に迫る② 夢、その不思議

私は荒唐無稽な夢をよく見るのですが、今回見た夢はちょっと辛い夢でした。

私が健診に行った時のこと、あなたは泌尿器の検査が必要だといわれ、内視鏡をずどんとあそこに挿入。
痛い!と思ったら目が覚めました。
その10日後、尿管結石のため、本当に聖フランシスコ病院に入院、泌尿器科で腰椎麻酔下、カメラを入れられました。こんなこともあるのですね。

私の予知夢

つい最近の本当の話ですが、自分でも不思議だなと思います。

この他には20年以上前に地震の夢を初めて見て、夢の中で揺れに揺れて大変でした。
その直後に私達が初めて新婚旅行で訪れた、サンフランシスコで地震がおこりました。
実際バスで通った、大きな橋が地震で崩れていたのを報道で見て大変驚いたものです。

予知夢らしい夢はその2つでした。

 

リンカーンとマークトウェインの予知夢

リンカーンは暗殺されましたが、暗殺される数日前、こんな夢を見たといいます。

夢の中でリンカーンは「多くの人のすすり泣く声を聞いた。立ち上がり、別の部屋に向かうと多くの人が集まり、葬式が行われていた。そこの葬式で、警備の人に『これは誰の葬式か』、と訪ねると彼は『リンカーン大統領です』と答えた。」

リンカーンはこの事を妻や友達に話していましたが、その数日後に暗殺されてしまいました。
トムソーヤの冒険で知られるマークトウェインは、ある日、弟が棺桶に入っている夢を見ました。
その数日後、実際に彼の弟は、船の爆発事故で死んでしまったということです。

 

予知夢の解釈

精神医学者にスイス人のユングという有名な人がいます。
この方によると「予知夢は確かにある。ただ説明を急がぬことが大事だ。」と。

説明は難しいのですが、決して非科学的な話ばかりでもないのです。
夢は「抑圧された願望の表れ」といって性などの面ばかりに注目していたフロイトに対して、ユングは「夢は未来を予知したり、過去や未来からアドバイスを送っているもの」と考えました。
ユングは無意識の下に隠された願望や欲求は大きなエネルギーになり、色々なことを夢として教えてくれるのではないかと考えました。

 

ユングの予知夢

1913年ごろ、彼は暗闇の中に落下したり、延々と血が噴出し続けたりする夢を繰り返し見始めました。
さらに翌年春には、ヨーロッパが洪水に呑み込まれるという幻覚も見ました。
その年の夏、第一次世界大戦が勃発したところで悟りました。

これまで見た恐怖の夢や幻覚は、自分自身の不安を示すと同時に、ヨーロッパ全体の危機的状況を無意識に感じ取り、戦争勃発を予見していたためなのだと。

またある日、ユングは旅先で講演を終え、真夜中にホテルへ戻りました。
そして就寝後誰かが部屋に入ってきた気配と、額から後頭部への鋭い痛みを覚え、飛び起きました。
翌朝彼は、自分の元患者が小銃で頭を撃ち、自殺を遂げたことを聞かされました。
この患者はユングが特に心配していた1人でした。

夢は無意識からの訴えです。もし繰り返し見る夢や幻覚がある人は、無視しないで、一度その夢と向き合ってみましょう。
自身の深い所に、思いがけない発見があるかも知れません。

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