ふくろう通信

ふくろう通信 長崎の童話館、カンボジア支援活動について

ふくろう通信

2013年3月

 

長崎の童話館、カンボジア支援活動について

私の医院に長崎市内の童話館(写真右は同グループの祈りの丘絵本美術館)から送られてくる、患者さん向け資料を置いています。
それを読まれて、童話の本を購入される方がおられます。
その童話館の新聞『絵本のある待合室』に、カンボジアでの製縫工場設立ついて、童話館の果たしている支援の記事がありました。
なかなか立派なことだと感銘を受けました。このことについて今回取り上げてみます。

私の子供も毎月送られてくる童話館の本を読みながら成長してきました。
また「祈りの丘絵本美術館」で、私たち音楽仲間で四重奏の演奏会をしたこともあり(右下写真)、何かとお世話になりました。それに全国から同館で本を買い求められている方々も多いと聞きます。
長崎にこのような志のある会社があることはとても素晴らしいことだと、日ごろ思っておりました。

 

同館グループ代表の川端強さんらが進める「子供の平和と生存のための童話館基金」による活動には、イラクの子供に対する医療活動、東日本大震災被害者支援、カンボジアにおける4つの孤児院への食糧支援などがあります。

4つの孤児院の中でカンボジア第二の都会、バッタンバンにあるノリア孤児院への支援を「童話館創業30周年記念事業」と位置づけました。

 

カンボジアの背景:
まずカンボジアの歴史です。
ご存じのようにクメールルージュのポルポト派が進めた極端な政策により、途方もない沢山の人々、特に知識人(僧侶、医師、教師、技術者など)を中心に殺されました。
推定で200万人、国民の4人に1人が殺されたわけになります。
この虐殺で多くの孤児と、圧倒的な人材不足がうまれました。
平和になってからは外国資本が入り、経済を握っています。
川端さんがみられた、国道を走っているトラック荷台にすし詰め状態で立っている若い女性たち、そのようなトラックが数台通り過ぎる。
縫製工場に働いている人たちの送迎、ごく普通のことだそうです。
私たちが安い服を買える向こう側に、みじめな思いで働いている人たちもいるのですね。

 

ノリア孤児院縫製工場の立ち上げ:
ノリア孤児院は1992年に僧侶ムニさん(当時19歳)により設立されました。
内戦孤児、エイズ、家庭内暴力、最貧困こどもなど危機に瀕する子供たちを育てることでした。
運営は困難を極めたようです。

そこで川端さんは縫製工房を立ち上げるよう提案したものの、外国資本の工場があるのを知っているムニさんは懐疑的でした。
そこで柳沢さんは「製品は適正化価格で全て童話館が買い取る、童話館基金で工房を建設し、必要機材も購入する。
そこは子供たちの職業訓練の場ともなり、雇用にもつながる」、このように説明し、人柄の立派なムニさんも同意されました。
その後紆余曲折がありましたが、土居さんというアパレル関係で働いていた方の尽力もあり、工房は昨年12月21日に竣工したのです。
あまりにも手短に書いたので、十分苦労が伝わってこないのが残念です。

このような事業を展開されている、童話館に心より敬意を捧げます。