ふくろう通信

ふくろう通信 「たかすぎ内科クリニック」は何故「フクロウ」なのか

ふくろう通信

2012年5月

 

「たかすぎ内科クリニック」は何故「フクロウ」なのか

今回は表題が少し変ですが、患者さんからよく、どうしてこの医院はフクロウがこうも沢山あるのですか、お好きなのですか、と問われることがたびたびあります。
そこでこのたび、再度その正しい回答をいたしました。

みなさんフクロウはお好きですか。

 

★「禁じられた遊び」という映画をご存じでしょうか。

もしも見られておられない方は、ぜひご覧ください。お奨めです。
哀愁のこもったナルシソ・イエペスのギター音楽もいいですが、戦争の悲しさを子供の十字架遊びに投影した感動的な作品です。
その中の一場面にフクロウが家の中(納屋みたいな所?)にいて、子供たちをじっと見つめるところがあるのですね。
そんなに重要なシーンではないのですが、このふくろうの目が、哀しみと優しさをこめた眼であったように感じて、非常に印象に残りました。

★それからフクロウの置物などを買って、少しばかり家に置いていたのです。
開業する時に当院の内装を手掛けてくれた業者の方が、自宅に来られた際、「何かこの医院のシンボルマークがあったらいいですね、そこのフクロウなんかどうですか?」と言われたのです。
なるほどと軽い気持ちで、私もそれもいいかなと思い、当院のマスコットになった次第です。

フクロウは縁起がいいからとか、苦労知らず(不苦労)だとかいったわけではありませんでした。

開業してからも苦労はそれなりにありました。
当院のフクロウのマークをよく見ると、バイオリンを持っているでしょう。私の趣味でしたので。

 

★開業以来、多くの患者さんから珍しいふくろうの置物を数多くいただき、感謝に堪えません。
ご旅行先で買われたフクロウもあります。
スウェーデン、トルコ、イタリア、ギリシャ、中国、インド、ベトナムなど様々で、その土地柄が反映されとても興味深く面白いです。

★フクロウは鳥類の中でも最も古い種の一つで6000万年前から存在していました。
フクロウの存在を人類が最初に認識したのは3万年前のフランスのショーヴェ洞窟のワシミミズクの絵だそうです。
その後人類は多数のフクロウの絵や彫像、言い伝えを残し、象徴性を持たせました。

古代ギリシャのアテネは最もフクロウを大事にしていて、知恵はフクロウと同義語でした。
また硬貨はフクロウと呼ばれ、コキンメフクロウが刻まれていました。
セオドア・ルーズベルト大統領はその硬貨を幸運のお守りとして持ち歩いていたとか。

フクロウが戦場に現れるとギリシャ軍の勝利の予言となり、「フクロウだ!」はアテネでは「勝利は目前だ」という意味でした。対照的にローマではフクロウは死の象徴として不吉な鳥として信じられていました。

迷信の一つに魔女はフクロウに変身し、眠れる赤ちゃんの上に舞い降り生き血を啜るというものがあります。

中国でも二義性があり、死後の世界に旅立つ時の守護としてみる場合と、夜行性の邪悪な暴力的存在としてみる場合があったようです。
いずれにせよ、通常見ることはない鳥なのに、存在感があるフクロウは人にとって気になる鳥であることに間違いないようです。