• 095-814-0296

  • 診療時間
    9:00~12:30/14:00~18:00
    休診日
    水曜PM/土曜PM /日曜/祝日
  • お問い合わせ

新着情報

メディカルニュース 更年期のヘルスケア

  • 偉大な音楽家のお話

メディカルニュース

2012年3月

 

更年期のヘルスケア

一般に、35歳頃を境にして卵巣の機能は低下し、40代に入ると、多くの女性に月経の乱れが見られます。

まず、40代前半では月経間隔が短くなります。
28日だった人は、26日くらいに。35日くらいの長めの周期の人も27日くらいになる人が多いようです。

45歳頃になると、月経が順調でも無排卵に。
20〜30代前半は、年に12回、順調に月経があったとして、少なくとも10回はきれいに排卵していると考えられます。
しかし、45歳頃には卵胞数が激減。
妊娠可能な卵子は、もうほとんど残っていないという状態ですから、月経があっても、年に数回しかまともに排卵しなくなります。

やがて月経は、2ヵ月に1回あったのが、4、5ヵ月に1回と、間隔があき、そして1年以上月経がこなければ50歳頃に閉経となります。
閉経前後は、月経かどうかわからない出血があったり、だらだらと出血が続いたり、これまでと違う様子の不正出血が起こりやすい時期でもあります。

子宮や卵巣の病気が隠れていることもあるので、不正出血があった場合は放置せず、婦人科を受診しましょう。

 

 

基礎体温をつけてみましょう

自分が更年期にさしかかっているかどうかは、基礎体温をつけてみるのも一つの方法。基礎体温のグラフは、カラダの状態を知る大きな手がかりとなります。
早い人では40代から、基礎体温に変化が現れます。
ホルモンバランスの乱れにより、基礎体温上では、低温相が長くなり、排卵後の高温相が短いという〝黄体機能不全〟症的なグラフを描くケースも。
さらに、更年期に入ると、だんだん低温と高温期の高低差が減っていき、「無排卵性月経」的なグラフへ移行。閉経すると、高温期がなくなり、低温期だけになります。

ストレスや心配事が多い人の方が、閉経が早いともいわれています。
更年期は、誰にでも訪れるもの。基礎体温は、あくまでもカラダの変化を知るための参考データとして上手に活用しましょう。

 

 

 

骨量を計測し、血圧に注意し更年期にそなえましょう

若い女性でも、骨量が低い女性は、意外に多いようで、30代女性でも1/3程度は、骨量検査にひっかかります。
閉経以降、女性はエストロゲンが低下し、「骨粗鬆症」や「高血圧」を引き起こしやすいことは知られています。
それが、最近では、無理なダイエットや運動不足が原因で、若い女性の間でも骨密度の低下が指摘されているのです。

更年期になってから、生活習慣を改めても、骨量はなかなか回復しません。
閉経後は血圧も上がる一方ですから、若いうちに、できることから備えておくべきです。

今のうちに運動したり、食生活を気遣ったりしていると、10年後、20年後も、骨を丈夫に保てるかもしれません。
若い方でも、一度骨量を調べてみるとよいと思います。

 

 

更年期のヘルスケア、ここがポイント

エストロゲンは、単に生殖機能だけのために働くのではなく、悪玉コレステロールを減少させたり、骨からのカルシウムの流失を防いだり、皮膚や粘膜に弾力を与えるコラーゲンの産生を促す働きもあります。
女性は、閉経前後にエストロゲンが激減することによって、さまざまな病気のリスクが急速に高まることを覚えておきましょう。

例えば、更年期以降、脂質代謝異常や骨量の減少、血圧の変動、皮膚や粘膜の乾燥などが起こりやすくなります。

その結果、「高血圧症」、「脂質異常症」「糖尿病」などの生活習慣病や「骨粗鬆症」と診断されるケースも増えていきます。
また、自律神経失調により、うつや不眠症の症状が現れることも。さらに、加齢に伴い、がんの発生率も増えていきます。

 

 

薬剤について

更年期の薬剤は上に述べた女性ホルモンによるホルモン補充療法(HRT)や漢方薬があります。

漢方薬には当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遥散、女神散、温経湯などがあり、症状に応じて処方されます。
医師に相談してみましょう。

 

ページトップへ戻るページトップへ戻る