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ふくろう通信 増加している難治性うつ病

  • ふくろう通信

201010 

増加している難治性うつ病

 

 

WHO(世界保健機関)は日本のうつ病患者を300万人と推計していますが、日本の精神科医たちは600万人と推計しています。実際に精神科を受診している人は100万人で、多くは未治療の状態です。
治療を受けているうつ病患者の中で最近増加しているのが、長期間にわたって治らずに再発を繰り返す『難治性うつ病』で、抗うつ薬を3剤以上使ってもうつが改善に向かわないものです。
難治性うつ病を分析すると、そこには3つ問題があるといわれています。治りにくい難治性のうつ病の中に、他の病気が紛れ込んでいるのです。

 

  • うつ病と診断されているが、実は『双極性障害』だった。

双極性障害とは一般的にそううつ病と呼ばれている疾患です。そう状態とうつ状態が交互に起こり、軽度のそう状態に陥っているのを、うつ状態が改善されてきた、と医師が見誤ることが多いからです。事実その診断は専門医を悩ませるところです。もちろん、患者自身も“今日は調子がいい”と思い込んだりします。

  • うつ病を繰り返すうちに双極性障害に!

うつ病が改善しても、再発し何度もそれを繰り返すうちに、途中でそう状態が出るようになり、双極性障害になったのにそれが確認されていないのです。

 

  • うつ病に不安障害を合併している!

不安な感情はだれにでもありますが、それが正常な不安ではなく、病的な不安になるのが『不安障害』です。症状によって『社会不安障害』『パニック障害』『全般性不安障害』などがあります。
うつ病に不安障害を合併していると、やはり治りにくくなります。
ただし、この場合、患者は、うつ症状以外に“頭痛”“腰痛”などの痛みを訴えがちという特徴がみられます。
このような難治性うつ病のケースでは、基本的に1年治療していて変化がないときは、主治医と相談をして「セカンド・オピニオン」(主治医以外の専門医の意見を聞いてみる)をとるのも良いでしょう。
また、現在先進医療として「光トポグラフィを用いたうつ病の診断補助」が行われています。
今まで、うつ病の診断は医師の主観に頼るしかありませんでした。
「光トポグラフィ」という画像診断技術は、脳の血流の活性化を調べることでうつ病の診断の精度を高め、確かなうつ病治療につなげるものです。
まだ研究途上ですが、「光トポ」を研究している大学病院を受診して診断を受けるのも、治癒への“新しい一歩”となるかもしれません。   OMRON健康医療トピックスより

 

 

ニュース7 【うつ病画像診断検査光トポグラフィ 東京大学病院】

NHKニュース7・3月10日放送より抜粋

うつ病に関する客観的指標がなく、治療は医師の主観に頼るしかありませんでしたが、最新の画像診断技術を活用した入院検査プログラムが東大病院で開始されました。
うつ病のはっきりした原因は不明ですが、ひとつには不安感・食欲・睡眠を調整する脳のセロトニンが少なくなり、うつ病を発症するとされています。
「光トポグラフィ」は、脳の前頭葉の血液の流れを測定することにより、そううつ病・統合失調症との違いが画像でわかり、検査の精度は70%、心理テスト・問診を行えばほぼ100%の精度になるとのことです。
東大病院の「光トポグラフィ」入院プログラムは4日間、CT検査・MRI検査も行い、費用は7万円前後、年間100名程度受け入れ可能。

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