ふくろう通信

ふくろう通信 アメリカ、中国、そして日本

2010年2月

アメリカ、中国、そして日本

だんだんと日本の国の勢いがなくなり、いろいろな面で、なんだか少しみすぼらしい国になってきたみたいで、最近、悔しい思いをします。
アメリカと中国は海をはさんでの超大国の隣国ですが、多くの面で、日本を圧倒、ないし圧倒しつつあります。
アメリカは金融面で今回大失態を犯して、すこし勢いがなくなっていますが、潜在的国力はいまだ依然断トツの世界一でしょう。
中国は皆さんご存知のとおりで破竹の勢いです。その両国にはさまれたわが日本、これから果たしてどうすべきか、と大上段に構えましたが、医療のことも少し考えながら、両国との付き合いを考えてみます。

 

私の外国の唯一の友人は、中国とアメリカにそれぞれ一人ずつおります。
お互い新年の挨拶や、たまにメールで確認しあっています。
2007年に上海、蘇州へ旅行しましたが、このとき、中国人の湯さん(男性)が私たち家族3人を3日間、実に親切につきっきりで案内してくれました。気さくで日本語が達者な、私と同じ年のおじさんでした。
娘を見ては観音様といって笑わせました。
セントポール市在住のライアンさん(女性)は、同市のアマチュアオーケストラの団員として1998年来崎。その時に我が家に宿泊されました。
私とほぼ同世代の知性的な弁護士の女性で、夫は眼科医です。以降それぞれ親しくしています。ところで上海の経済的発展ぶりには本当に驚きましたし、少し前に行ったセントポール市は、その町並みの美しさ、公園、文化施設の充実振りに本当にうらやましく思いました。

 

日本は両国と現在、多数の問題を抱えながらも、一応友好的な関係でいることはとってもいいことだと思います。
少し前までわが日本はアメリカも中国も敵にまわし戦争していました。
考えてみると米中以外、英、仏、オランダ、豪州、カナダ、ロシア(第2次大戦、日露戦争)、ドイツ(第1次大戦)、清国(日清戦争)など世界の主要なほとんどの国を敵として戦争を続けていました。現在の軟弱日本人のひとりとして考えると、善悪は別としても大したものだと思います。
日本は第二次大戦後、すっかりおとなしくなり、アメリカの顔色を伺いながら、アメリカを通して、世界に接してきました。今と違い、戦後すぐのアメリカはとても寛大で、フルブライト留学制度などで、優秀な日本人をアメリカに招き、すべての分野において、学術交流を深めました。それはアメリカの戦略でもありました。

 

医療においてもそれは顕著で、日本は近代西洋医学の最先端の部分を今度は米国から吸収していったわけです。
医者はカルテ筆記には今までのドイツ語を捨て、英語に代えました。
翻って中国からははるか昔から、伝統中国医学を学び、日本流に改変して漢方医学として現在に及びます。
医療において、西洋医学は救急医療、感染症、循環器疾患などできわめて有用性が高いことは実感しています。
しかし慢性疾患は必ずしも十分な成果をあげているとは限らず、漢方のおかげで、ずいぶん助かっている場合もあります。この日本では両者の医療を享受できありがたいですが、これからは日本独自の、世界の医療に貢献できるものを創っていかなければと強く感じます。

 

日本は今までのようなアメリカの属国のような存在から抜け出し、また中国に身を摺り寄せてその庇護の下に生きるのでもなく、両国とも友好的に上手に付き合いながらも、日本独自の道を歩んでいくべきと思います。
それには自国に対して誇りを持てるようになりたい、またそのような国にしていきたいですね。今後もいいところは存分に取り入れながらも、元気を出して新しいものを創り出せる国になって欲しいと思います。

 

2月20日(土)午後は研究会につき、3時以降は休診します