ふくろう通信

ふくろう通信 医療トピックス

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2000年10月

 

医療トピックス

今号は、最近の興味深い医療の話題を情報誌から集めて、要約してみました。

 

その1 骨粗鬆症予防 思春期と更年期には運動を

女性の高齢者が寝たきりになる原因の一つ、骨粗鬆症の予防には思春期と更年期によく運動し、出産後3年以内、高齢の場合小魚や牛乳を多く取ることが効果的という

運動部で習慣的に運動している生徒は骨量がより増加、閉経直後は最も骨量が減少する時期だが、このとき毎日よく歩く人のほうが骨量の減少はより少なかった。
「20歳前後のやせたい願望の女性は十分なカルシウム摂取が少なく、また運動嫌いも増えていることが心配。」と調査した国立健康栄養研究所の石川主任研究官はいっている。

 

その2 日本人8割が病院で死亡、英米では5割

厚生省の関連研究所がまとめたデータによると、1998年度の死亡場所が医療機関だったのは日本が79%とトップ、英国は54%、米国は52%だった。
自宅での死亡は英米が23%前後だったのに対し、日本は16%と低かった。
老人ホームでの死亡は米国21%、英国13%に対し日本ではわずか2%にすぎなかった。

日本では死亡直前の一ヶ月の医療費はそれほど多くなく、むしろ長期入院が医療財政を圧迫しているということで、ホスピスの充実など患者個別のニーズに合った対応が重要と研究員は話している。

 

その3 ヒトのクローニング認めずローマ法王

ローマ法王ヨハネパウロ二世は8月29日、ローマで開催中の臓器移植国際会議で演説、ヒトのクローニングは「倫理的には容認できない」との判断を示した。
法王庁は8月英米政府が限定的ながら医療研究のためのクローニング実験を認める動きを示したことに強く批判、「ヒトのクローニングはヒトの胚(はい)を操作し破壊する以上容認できない」と述べた。

臓器移植は科学の人類への貢献であるとしたが、臓器の商業化、取引の対象とするような行為は強く戒めた。

 

その4 孤独は健康の大敵、血圧、睡眠へ影響

孤独な生活は血圧をあげ、睡眠をさまたげる、この結果を米シカゴ大学の研究チームが米心理学会で発表した。学生の場合短い演説させるなどのストレスを与えると、孤独な人は血圧が上昇しやすく、睡眠時間も短く、夜間に目をよく覚ますなど、眠りも浅かった。中高年も同様な結果であり、ボランティアに積極的に参加するなど、周囲の人とつながりを持つことが健康に重要と指摘している。

 

その5 99年度の平均寿命低下

インフルエンザが影響

1999年の日本人の平均寿命は女性が83.99歳、男性が77.10歳と判明(厚生省)、95年の阪神大震災以来4年ぶりに男女とも前年より寿命短縮となった。
同省は昨春流行したインフルエンザ性肺炎により、死亡率が増加したことが主な原因としている。
女性は85年から15年連続世界一、男性も94年から6年連続世界一とみられ、最長寿国の座は揺らがなかった。

日本に次いでは女性はスイスの82.3歳(97年)、男性はアイスランドの77.0歳(97~98年)だった。

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