ふくろう通信

ふくろう通信 食中毒

ふくろう通信

2000年8月

 

特集 食中毒

食中毒の70%以上は細菌が原因

わが国の平成9年の食中毒件数は1,960件、39,989人の人びとが食中毒にかかっています。
そのうち29,104人(72.8%)が細菌性食中毒で、食中毒の感染者数は、ここ30年以上にわたってあまり減少する兆しがありません。

実際の数はもっと多いはずです。
つい最近には雪印の牛乳に黄色ブドウ球菌の毒素混入によるとんでもない事件もありましたし、平成8年のO-157の流行は深刻な社会問題となりました。
私たちにとり、食中毒の正しい理解が重要です。
食中毒をおこす細菌ごとに原因食品や症状が異なりますので、それに応じた予防法を知り、食中毒の被害に遭わないよう心がけましょう。

腸炎ビブリオ食中毒

最近までもっとも発生件数の多かったものが腸炎ビブリオで夏に多く発症。海水や海中の泥に潜み、100℃では数分で死滅します。

汚染は魚介類で、近海産のアジやサバ、タコやイカ、赤貝などの内臓やエラなどに付着し、これら生食用のさしみから人に感染します。
また、魚介類に付着した腸炎ビブリオが、冷蔵庫の中やまな板などを通じて食品を再汚染し、その食品から食中毒をおこすことがあります。
食後、10~24時間後に発症、特に腹痛はさしこむような激痛で、猛烈な苦しさを伴います。
また、激しい下痢がなんども続くため、脱水症状をおこすこともあります。
発熱はそれほどでもなく、ほとんどは抗生物質の投与などで2~3日で回復します。
ただし、水様便が正常に戻るまでには1週間くらいかかります。最近同様の症状で来院された方が何人かおられました。どうぞご用心してください。

 

予防方法

● 魚介類はできるだけ加熱して食べる

● 調理する直前までは、冷蔵庫などで5℃以下で低温保存する

● 調理した刺身はできるだけ早く食べる

● 他の食品と接触をしないよう、冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない

● 調理の際は、魚介類を真水でよく洗う

● まな板やふきんは、魚介類専用のものを使う

● 使った調理器具は、よく洗い、熱湯などで殺菌する

 

その他の食中毒の病原細菌
1.大腸菌

2.カンピロバクター

3.サルモネラ

が重要です。
特にベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌O157は集団発生が見られ時に重篤になります。
これらは全て感染型ですが、毒素型に今回の雪印牛乳騒動でご存知の黄色ブドウ球菌呼吸筋麻痺を起こし死亡率が高いボツリヌス菌があり、いずれも毒素に対して抗菌剤は無効です。牛乳等の製品に混入した病原菌、毒素に対しては手の施し様がありませんが、生もの、古い食品には十分に気をつけてください。

 

 

 

   ♬♬ お 知 ら せ ♫♫

9月9日 (土)午後5時~6時30分

平野町のALSにて弦楽四重奏による  オータムコンサートを開催予定です。